CO2を吸収する阿蘇の草原

阿蘇の土壌を調査した結果、阿蘇の草原が二酸化炭素を吸収するという結果が出ました。

「野焼きの炭」+「ススキの根」のチカラで、阿蘇の黒ボク土の炭素含有率は最大約20%!

炭

  • 野焼きで土壌(黒ボク土)に蓄積する難分解性の炭
  • 火山灰と腐植でできた黒ボク土は、日本国外ではほとんど見られない珍しい土壌であり、炭素含有率が高い
  • 難分解性である野焼きの炭との作用で、炭素を土壌中に留めたままにしている

根

  • 根は地上茎の3倍の量 ススキの根が炭素を蓄積
  • 黒ボク土と野焼きのため阿蘇の土壌はススキの根を分解しにくい
  • ススキの地下部の容量は地上部の約3倍もある
  • つまりは多量の炭素が蓄積されやすい

年間に16400トン〜49200トンの二酸化炭素を阿蘇の草原が吸収!

野焼きをするからこそ、土壌に固定化される炭素。

阿蘇の野焼き

野焼きは、草原から森林への変遷の最初の段階である低木の生長を抑え、牛馬が餌として好むネザサやススキ、トダシバなどイネ科植物の生長を促したり、草原に生息するハナシノブ・ヒゴタイなどの植物を保全するなど様々な意義があります。

炭素の固定化の側面からも野焼きの役割は重要です。野焼きで生成した難分解性の炭が土壌に蓄積することにより、阿蘇の土壌では植物の根が分解しにくくなり、土壌の炭素固定量が格段に高くなっているのです。

また野焼きにより新たな植物の発育が促進される ので燃やされた以上に二酸化炭素を吸収するとの 結果もでています。

地域情報ライブラリ

アソペディアを開く

会員登録の詳細はこちら

詳細はこちら

ページの先頭へ