阿蘇の大草原を守る 野焼き特集! (1/2)

    野焼きとは?

野焼き

野焼き

毎年3 月20 日前後に野草地に火をつけて地表面を焼く作業です。
枯草を効率的に焼却し、火に弱い低木類(アキグミやサルトリイバラなど)を除去し、牧草地の地下茎を発達させて 火に強い草を残すための作業であり、大変な労働力を要します。

阿蘇の野焼きはのべ8000人もの人手を要します。

野焼きの火の温度は約660℃〜800℃。延焼速度は毎分180m にもなります(風向き・地形によってはさらに速くなることもあります)。


火入れ

火入れ

火の温度は約660℃〜800℃

火の温度は約660℃〜800℃

延焼速度は毎分180mにもなります

延焼速度は毎分180mにもなります

    野焼きの意義

@ 前年の枯草が新しい草に混じると刈り取りの邪魔になるので、焼いて取り除きます。

A 草原から森林への変遷の最初の段階である低木の生長を抑え、牛馬が餌として好むネザサやススキ、トダシバなどイネ科植物の生長を促します。

B 野焼きを行うことによって草原の害虫が駆除され、健全な放牧が守られます。草原のダニは放牧期間牛馬に寄生し吸血して赤牛の栄養を破壊します。

C 堆積した枯草は大雨や大雪で崩壊し、その土砂が流れて谷に堰をつくり、さらにその周囲の崩壊を招くことになります。

D 野焼きをしないと草が堆積して火事の危険性が高くなります。観光客の不始末による火事や落雷による火災の恐れもあります。

E 野焼きによって、草原に生息するハナシノブ・ヒゴタイなどの植物が保全されています。

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