「御田(おんだ)植祭り」と呼ばれるこの祭りは、阿蘇大明神が阿蘇開拓と農耕の道をおひろめになった御徳をたたえ、年々の豊作を祈るもので、藩政時代には細川侯の名代が参向する唯一の祭りであり、明治以降も本社の例祭とされ、年に一度御仮殿に大規模な神幸をされる重要な祭り。
神幸式にはお伴として、神々の昼飯持ちである白衣の宇奈利(うなり)、獅子、田楽、早乙女、四基の神輿、田植人形などが、古式ゆかしく神幸門から出立、阿蘇の田畑を巡り、途中ではおんだ歌がうたわれ、還御門に戻ってきます。青々とした、阿蘇の田園の中をゆったりと進む神幸絵巻は、盛夏の阿蘇谷にえにしのかげろうを見るような感激を与えてくれます。
神殿におんだ歌が駕輿丁(かよちょう)らによって奉納されます。
場所:国造神社
お問い合わせ先:国造神社
電話:0967-22-4077